何事にも一生懸命に頑張った末、体調を壊したり精神を病んでしまって職場を離れざるを得ない状況になってしまう人がいます。特に介護の業界では慢性的に人手が足りない事が原因で、一人一人のホームヘルパーや介護福祉士に対する負担が重くなっています。適当に手を抜いてうまく仕事をすればいいじゃないかと軽く言える人がいて、実際に上手に手を抜きながら働く人もいます。
しかしそのような人の分まで頑張ってしまう、真面目な人の仕事によって業界が何とか成り立っているというのも事実です。そうして真面目に頑張ったホームヘルパーさん達が限界を迎えて、離職してしまう…この悪循環が続いているのは社会全体の問題ではないでしょうか。真面目に頑張る人の勤務時間をきちんと管理して、頑張りすぎないですむように調整するシステムが構築されない限り、今後も真面目な人ほど損をする社会になってしまいます。
介護の現場に限りませんが、リーダーの立場になるとそれまで以上に多くの困難に遭遇する事になります。いう事を聞いてくれない部下や、思い通りにならない現実に対して真剣に向かい合うと疲れが残ります。もちろん肉体的にもとても疲れますが、より深刻なのが精神的な疲れが残ってしまう事です。
仕事全般の事についての悩みは、家に帰ってひとりになっても考え続けてしまうものです。割り切れればよいのですが、つい真面目な人ほど考え続けて何とか解決策がないかと模索します。寝ている間もずっと考え続けていると、夜中に目が覚めたり、そのうちに眠ることが出来ずに不眠症になってしまう人もいるでしょう。またネガティブな考えに陥ると、仕事と関係のないすべての自分を取り巻く世界に対してネガティブな反応をとるようになってしまい、ますます精神的な疲れを感じる事になってしまいます。
このように仕事中もプライベートでも関係なく仕事の事について考えて、睡眠時間も削ってしまうと徐々に心が擦り切れていきます。その時はわからなくても、振り返ってみるとそのような状態の自分がいかに切れやすかったり繊細になっていたり、ネガティブな思考をしていたかがわかります。結局体が疲れている時は、よく睡眠をとって疲労が取れるまで休むしか解決策はありません。同じように精神的な疲労を抱えている人は、精神的な疲労を取るために仕事を休んで、リラックスできる何かをしないと根本的な解決はできません。
この事に気づかずに根を詰めすぎると、まるでスイッチが切れるように動けなくなります。ある朝目が覚めても立ち上がれなくなってしまうバーンアウト状態になってしまうのです。もしもどこかの段階で自分や周囲の人達が気を遣ってあげられれば、ここまでひどい状況にはならなかったかもしれません。
最終更新日:2015/08/27
お金を稼ぐ事が目的で仕事をする、それは当たり前の事でしょう。しかし労働条件が厳しく低所得だと分かっていてあえて仕事をする人がいます。例えば介護業界で働いている人はお金が目的だとは思えません。介護の仕事が好きで重要で楽しいから働いてるのでしょう。つまり楽しむ事が目的で仕事をする事を選んだ人達です。仕事を楽しむためには「自主性」「成長」「目的」という要素を含んでいる事が重要になります。もしも仕事が楽しくないと感じている人は自分の仕事にこの要素があるかどうか確認してみましょう。