仕事の就業時間が過ぎたときに、その日のうちにしておく予定だった仕事が残ってしまうことはよくある事です。翌日に持ち越してもまったく問題がない場合はもちろん、翌日の朝に少し早く出社して片づけてしまえば問題がない程度の仕事でも、残業をしてその日のうちに片づけなければ気が済まない人がいます。
このような人は仕事に限らずに「きちんとしたい」という要求が強いようです。例えば本を読みだしたら、つまらないと思っても最初から最後まで読み切らないと気持ちが悪いと感じてしまう人がいます。読書を始めたからといって最後まで読み切らなくてはいけないという義務はないのにです。
また途中のシーンを飛ばして結末だけ知ればいいやという読み方にも抵抗を感じてしまいます。このような傾向がある人はテレビを見ていてもチャンネルを変えながら「ながら見」をする事が苦手です。映画をDVDで観るときも2倍速でみたり、途中で眠くなったら止めて次の日に観なおすという事を嫌がります。
このように本を最初から最後まで順序通り読み切らないと気持ちが悪い、映画も最初から最後まで一気に観ないと気持ちが悪いと感じるタイプの人は「完璧主義」な人が多いです。完璧主義はどんな些細な事でもきちんとしないと気が済まないという性格です。そのため仕事も残業をしてでも、その日のうちに仕上げます。しかもクオリティもきちんとしていないと気が済まないので時間をかけて丁寧な仕事をします。
このような完璧主義の人は優秀な人に多いです。子どもの頃からすべての事にきちんと取り組んできているので、勉強も仕事も人並み以上に出来る人が多いです。というか人並み以上に出来ないと気が済まない性格です。
しかし社会に出て働きはじめると、いつまでも完璧主義で働き続ける事は難しくなります。ひとつひとつの業務を完璧に仕上げようとしていたら、いつまでたっても仕事は片付かないからです。しかも完璧主義の人は周囲の人に手伝ってもらう事も自分の弱みを見せるような気がするので嫌います。結局仕事を抱え込んで残業を繰り返し、休日出勤をして仕事をする事になってしまいます。それでもきちんと仕事をこなせているうちはいいですが、いつかは自分のキャパシティを超えてしまい、すべての仕事が中途半端になってしまいます。
そのような中途半端な仕事をする自分を許せないために、完璧主義の人は自分を責めるようになります。結局自分にも、仕事にも嫌気がさしてしまい、疲労も重なり職場を離れてしまうという人も少なくないようです。
最終更新日:2015/09/03
お金を稼ぐ事が目的で仕事をする、それは当たり前の事でしょう。しかし労働条件が厳しく低所得だと分かっていてあえて仕事をする人がいます。例えば介護業界で働いている人はお金が目的だとは思えません。介護の仕事が好きで重要で楽しいから働いてるのでしょう。つまり楽しむ事が目的で仕事をする事を選んだ人達です。仕事を楽しむためには「自主性」「成長」「目的」という要素を含んでいる事が重要になります。もしも仕事が楽しくないと感じている人は自分の仕事にこの要素があるかどうか確認してみましょう。
強いストレスがかかると心が折れてしまうかもしれません。しかし「レジエンス・トレーニング」を行う事で過酷な環境でも、強いストレスを感じても折れない心を作る事ができます。3つのステップと7つの技術を学ぶ事により、マイナス思考に歯止めをかけ、気持ちを立て直し、失敗を教訓にかえる事ができます。レジエンスの強さはトレーニングにより誰でも鍛える事ができます。どんな環境下でもハードワークができるようになりたい人はレジエンス・トレーニングに取り組んでみてはいかがでしょうか。